元米国運輸長官のロドニー・スレーターは、21世紀の運輸システムの全体的なビジョン(より安全で、より効率的で、環境に配慮し、持続可能な世界規模の運輸インフラを推進するために運輸長官として設定したビジョン)に、クライアントの利益を融合させる手助けをしています。
また、官民戦略や革新的な資金調達手段を用いて、運輸需要と輸送能力のギャップを解消するという難題に取り組む州政府や地方自治体のクライアントを支援しています。
スレーターの業務は、自動車の利用と開発、航空競争と混雑緩和、海事関連の取り組み、高速鉄道路線の開発、全体的な輸送の安全性と資金調達など、長官としてのリーダーシップの下で設定された政策や運輸手段の目標の多くに焦点を当てています。
彼は、長官として運輸政策を決定する際に、国内外の運輸機関において、よりオープンで協働的かつ柔軟な意思決定を行うための枠組みを確立しましたが、これを引き続き活用しています。
スレーターは、超党派で包摂的な問題解決のアプローチをとることで、民主・共和の両陣営から多大な尊敬と称賛を受け、ホワイトハウス、議会、世界中のビジネス、労働者、政治のリーダーたちと、米国運輸省(DOT)の歴史の中でも非常に良好な関係を築くことができました。DOTでの彼の仕事は、運輸システムはコンクリート、アスファルトと鉄でできているだけではないというように米国と世界の認識を一変させました。スレーターは、戦略的で結果を重視した協働的なアプローチを公共政策の分野の法律業務でも活用しています。
ビル・クリントン大統領の下での米国運輸長官としてスレーターは、在任中にいくつかの歴史的な立法措置を可決させました。その中には、史上最高額の2,000億米ドルの地上運輸投資を2003年まで保証する21世紀運輸衡平法(TEA-21)や、国内航空システムの安全性とセキュリティの向上のために史上最高額の460億米ドルを提供する21世紀ウェンデル・H・フォード航空投資改革法(AIR-21)などがあります。彼のリーダーシップのもと、連邦運輸予算は倍増し、同省の「政府における最高の」戦略・業績計画では、運輸の範囲と定義が拡大され、安全性、可動性とアクセス、経済開発と貿易、環境と国家安全保障に焦点が当てられることになりました。
スレーターは、運輸長官に就任する前、連邦道路管理局長を務め、100年以上の歴史の中で初のアフリカ系局長として、革新的な資金調達プログラムの開発を監督し、何百もの運輸プロジェクトをより高いコスト効率で予定より2~3年早く完成させました。その間、連邦運輸予算は前例のない104%の増加となりました。
スレーターは、当事務所の最高水準の業務である企業コンプライアンス・アドバイスのリーダーの一人であり、様々な企業のベスト・ビジネス・プラクティスを確実にしています。スレーターは、トヨタ自動車の安全諮問委員会を率いたほか、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)から選ばれて、フィアット・クライスラー・オートモービルズの独立監視人も務めています。
また、スレーターはスクワイヤ・パットン・ボグス財団の理事長も務めています。同財団は、弁護士業務や公共政策の策定において、公共サービスの役割やプロボノ活動を推進しています。さらに、スレーターは、ワシントン・ナショナルズ野球チームの創設パートナーであり、ワシントン・ナショナルズ青少年野球アカデミーの名誉会長でもあります。また、フットボールでは全米大学体育協会(NCAA)シルバーアニバーサリー受賞者(2002年)です。