米国系のグローバルローファームであるスクワイヤ・サンダース＆デンプシーL.L.P.と英国系のグローバルローファームであるハモンズLLPは、世界中のクライアントの皆様により充実した法務サービスを提供できるグローバル法律事務所への統合協定に合意しました。統合は2011年１月１日を予定しています。
スクワイヤ・サンダースは、この統合により世界17ヶ国・34ヶ所のオフィスに約1,275名の弁護士を擁することになり、弁護士数では世界第25位となります。
新たに誕生する法律事務所は、スクワイヤ・サンダースの代表 James J. Maiwurm氏がグローバルCEO兼会長に就任し、ハモンズのマネージング・パートナーPeter Crossley氏が欧州のマネージング・パートナーを務め、スイス法に基づく組織として、全パートナーによって選出された10名のグローバル・ボード（取締役会）が統括します。
Maiwurm氏は「ビジネスの迅速化がますます進んでいる中、クライアントの皆様は、厳しいビジネス環境下においても変化に対応し、チャンスを獲得できるような法律事務所に求めます。費用効率の高いグローバルなリーガルサービスは、クライアントの皆様にとってもはや目指すものではなく、大前提となっています。今回の統合は、今後の時勢も考案し、思い切ったソリューションを模索し続けるとともに、協調性を大事にして、働きやすく、クライアントの皆様にすばらしい選択肢を提供できる法律事務所にして行きたい。」
また、Crossley氏は「これまでそれぞれの法律事務所と共に仕事をしてきたクライアントの皆様は、新法律事務所の広範な実務・専門あるいは業界知識、地域での強みやグローバルな拡がりに大きな期待を寄せています。こうしたクライアントの皆様の反応が今回の合意内容に反映されています。端的に申しますと、統合がもたらす相乗効果を最大限に提供できるということです。」
統合した法律事務所は、分野をまたぐ業界知識を持ち、複数の複雑案件を取り扱うことを可能いたします。
今回の統合により、コーポレート、コーポレートファイナンス、訴訟・仲裁、破産・再編、不動産、規制、労務・雇用、年金などの法律分野への対応が強化されます。業界の専門知識についても、エネルギー・公益事業、化学、メディア、スポーツ・エンターテイメント、金融サービス・銀行、海事およびITの各セグメントに拡大いたします。
また、クライアントの皆様が事業展開をしている各拠点において法務サポートを提供することが今まで以上に可能となります。ロンドンオフィスを取り巻く他の英国内のオフィスが支援し、クロスボーダー取引や論争に更なる対応も可能となります。
今後は、ヨーロッパ大陸全域でより徹底したサービスを提供することが強化され、ブリュッセルオフィスでは、EUの競争・通商法に関するアドバイス、さらには企業、銀行・財務、不動産、再編案件など幅広い分野のサポートが拡大されます。ヨーロッパ最大の経済国ドイツでは、ベルリンとフランクフルトのオフィスが増え、また、スペイン・マドリッドオフィスも加わり、主要国際ビジネス・センターの一つであるパリでもオフィスが増設されます。ブラチスラバ、ブタペスト、キエフ、プラハ、ワルシャワの各オフィスに加えて、モスクワでのサービスが強化され、中欧および東欧全域で包括的な法務サービスを提供します。
南米各国に事業展開するクライアントの皆様は、カラカス、リオデジャネイロ、サントドミンゴ、サンパウロの各事務所に所属する弁護士に加えて、南米を拠点とする「スクワイヤ・サンダース・リーガル・カウンセル・ワールドワイド・ネットワーク」に所属する事務所の弁護士にコンタクトすることも可能となります。
この統合はアジアにも拡がり、東京オフィスの他、中国では、上海オフィスに加え、北京と香港の事務所が強化されます。
また、米国でも東海岸から西海岸までを網羅した法務サポートを提供します。
スクワイヤ・サンダースについて―スクワイア・サンダース＆デンプシーは1890年にアメリカで設立され、1つの統一された理念とパートナーシップに基づき世界１5カ国、32ヶ所のオフィスを展開し、クライアントのあらゆる法的ニーズをグローバルかつシームレスに対応しています。
ハモンズについて―ハモンズLLPは、英国の主要商事法律事務所として、全英およびその他欧州とアジアにオフィスを展開しています。170名のパートナーを含め合わせて1,000名を越す従業員を雇用するほか、世界10ヶ所、6カ国にオフィスを構えています。